たまの歌を聞いて良いなあと思えるじぶんをちょっと好きだ。完全な大人になりそびれた人たち、あんまり器用に生きられない人たちに向けて「公園」みたいな場所を作ってくれたような気がする。
たまの歌をきいて、誰もいない公園でブランコに乗ると何もかもがしっくりピッタリ来そうだ。遊戯があるのに人がいない、ぽっかりとした空気と色のついた滑り台やブランコに、通りすがりの犬。夕方、通り過ぎるひとたち。置き去りの公園と僕。?どういうことでしょうか。

小さな石ころが誰もいない川辺で空に向けてうたを歌っているみたい。
きれいで悲しいうたを、よくまあこんなに作れるなあ。彼らの感性はどこで培われたんだろう?毎日聞いているとじぶんがニンゲンであることを忘れてしまうので、あんまり聞かないようにしている。だから、特別なひとたちなのである。聞くと、絶対に泣いてしまう。泣いていいよって言ってくれるから、あやかって素直に泣くことができる。たまのみなさん、どうもありがとう。