ちょっといいなってひとがいる。
いいな、という感覚は出会ってお互いを深く知らない時だけキラキラしているものだから、なんだかこのまま会いたくない。知れば知るほど惹かれてゆくパターンもあるけれど、ずかずか領域に踏み込んで行くのは嫌だし踏み込まれるのも嫌だ。こうなってくると、もうパートナーとやらは自分に必要ないんじゃないかしらと思えてくる。しかしひとりだと危ないことも色々とあって、そんな時にひゅうっと遠くから見てくれて、助けてくれるひとがいてほしいなとおもう。ちょっといいなってひとは、あんまり話したことはないけれど、助けられた。
知らない間に隣にいて、春が終わってしまいましたねえ。と言われたので、春が終わるとうれしいです、と答えた。